水虫は完治するのか?再発しないために薬を使い続ける期間は?
水虫が完治しない。本当に完治するのか?
水虫は一度なれば免疫抗体ができるというものではありませんし、とても再発しやすい病気です。
肌の表面がきれいになって、見た目に症状がなくなって治ったかと思うと、またジュクジュクして皮がむけたり、かかとがガサガサしたりといった症状が再発します。
水虫は見た目に治ったように見えても、また再発する可能性が高いと考えなければなりません。
再発する理由
なかなか治らない繰り返す水虫にお悩みの方は、本当に完治するのかと心配になるかもしれません。
でも、水虫は完治します。
おそらく、あなたの水虫が再発してしまう、完治しないのは途中で薬の使用を止めてしまうからです。
水虫は白癬菌というカビ菌が肌の角質層で増殖することで発症する感染症です。
水虫の治療をすると原因菌の数が減るので、症状が治まっていきます。
そして肌がキレイになって、見た目には治ったように見えるようになるので、治療を止めてしまう人が多いのです。
でも、水虫の原因である白癬菌は、肌の奥や、指と指の間、足ふきマットやスリッパ、靴、靴下など、色々なところにまだ残っている可能性が高いのです。
だから、完全に菌が死滅するまで、薬を使い続けなければならないのです。
つまり、水虫の完治は見た目の症状がなくなった時ではなく、体から完全に白癬菌がいなくなった時です。
それにプラスしてマット、スリッパ、タオル、靴、靴下など身の回りの白癬菌が潜んでいそうな場所からも、完全に菌がいなくなるまで予防という意味も含めて薬を使用し続けたほうがいいのです。
完治するまで薬を使い続ける期間はどれくらい?
見た目に肌がキレイになって症状がなくなっても、治療を止めてはいけないことは分かってもらえたかと思います。
じゃあ、いったいどれくらいの期間、薬を使い続ければいいのでしょうか?
最近は、市販薬も殺菌作用は十分にあるので、薬を使用し始めて、1カ月~2カ月もすれば、ほとんど見た目の症状はなくなるのではないかと思います。
見た目の症状がなくなってからも、少なくとも1カ月は薬を使い続けたほうがいいです。
水虫の完治を目指すなら、治療を開始した時から3ヶ月は薬を使い続けるべきです。
完治のための再発予防策
清潔にする
水虫になった時と同じ生活習慣をしていると、やはり再発する可能性は高くなります。
再発を予防するためにも、生活習慣を見直す必要があります。
足を丁寧に洗っていなかったせいで水虫になってしまったのなら、水虫を治療している間はもちろん、治ってからも丁寧に洗い、清潔に保つようにしなければなりません。
再発防止のためには、肌環境を清潔に変えることが必要です。
蒸れやすい靴や靴下は避ける
男性なら、一日中、化学繊維の靴下を履いて、革靴を履いている生活をしていて水虫になったという人は多いと思います。
綿や麻など、自然素材の靴下のほうが吸汗性がありますし、通気性もいいので水虫になりにくいです。
靴も、デスクワークなら、自分の席にいるときはサンダルに履き替えるとずいぶんと通気性が良くなり、湿度が下がります。
なるべく水虫の原因である白癬菌が嫌う肌環境にしなければなりません。
女性なら、ストッキングにブーツといったファッションが水虫の発症を招きます。
こちらも靴下の素材であったり、ミュールやサンダルを履いたりして水虫が再発しないように予防しましょう。
バスマットやスリッパも清潔に
バスマットやスリッパには、水虫の原因菌が多くいます。
風呂上がりに柔らかくなった皮膚で踏むと、どうしても皮脂や皮膚の破片が付きやすいからです。
せっかく水虫を治しているのだから、こういったところにも気をつけなければなりません。
といっても、特に難しいことをする必要はありません。
バスマットやスリッパはまめに洗ってあげれば、菌は流れてしまいます。
スリッパをまめに洗うのが大変だったら、天日干ししてあげても菌はかなり減ります。
白癬菌は乾燥に弱いので、しっかり乾燥すれば菌はほとんどいなくなります。
自宅のバスマットやスリッパ、タオル、床などは洗濯や掃除をまめにして、自分で気をつければ菌を確実に減らせます。
ただ公共の場所、銭湯や温泉、ホテルや旅館などで使われていたりするバスマット、スリッパにも要注意です。
どうしても治したい場合には、徹底して菌が付着する可能性を減らすべきです。
少々面倒でも、外出するときにはマイスリッパを持っていく、お風呂上りは自分のバスタオルで足を拭きバスマットは使わないなどの対策をしましょう。
徹底すればするほど、水虫の治りは早くなりますし、予防効果も高まります。
痒くても掻かない
水虫が痒いときは、かなり痒いので我慢して掻かないのは大変だと思います。
ただ掻いてしまうと、皮膚がよけいに傷つきます。
角質層はデリケートで、掻けば掻くほど菌が侵入しやすい状況になってしまいます。
水虫の菌が侵入しやすいだけでなく、ほかの菌が侵入して二次感染を引き起こす可能性もあります。
痒いからといって掻いてしまうと、ヒスタミンという痒みの原因物質が放出され、もっと痒くなってまた掻いてしまう、そしてまたヒスタミンが放出されるという悪循環になってしまいます。
皮膚の炎症ダメージを大きくしないように、掻くのは我慢しましょう。
>> 水虫の予防と完治のために絶対に注意しなければならないポイントとは
水虫は人にうつさないためにも、完治のためにも早く治療をするのが一番です。
そして症状が良くなっても、薬を使い続けることです。
必ず水虫は完治しますので、しっかり治してください。
2019/02/27